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ATPAについて

ご挨拶

日本伝統芸能振興会会長:石田 寛人より ご挨拶

もとより、浅学非才な私は、その任に耐え得ないことを恐れておりますが、皆様のお言葉に従って、会長のバトンを受け継ぐことと致しました。かくなる上は、微力ではありますが、日本伝統芸能振興会の目的達成のために全力を挙げる所存であります。

私は学生時代は原子力工学を専攻し、長らく国家公務員を務めましたが、故郷の石川県小松市は、伝統芸能の町、歌舞伎の町であります。氏神様の春季祭礼には曳山と呼ぶ山車の上で子供歌舞伎が演じられ、終戦後間もない昭和22年に上演された「本朝廿四香・十種香の段」の、勝頼の紫、八重垣姫の赤、濡衣の黒と並んだ三幅対の三色は今も瞼の裡から去りません。また、市の北西部に「安宅の関址」がある小松市は、「勧進帳」の町でもあり、今も市内の中学校はこれを持ち回り上演しています。さらに、小松市は、毎年、全国各地から子供歌舞伎のグループを招いて全国子供歌舞伎フェスティバルin小松を開催しており、一昨年には市川團十郎丈たちにお運び頂いて石川県こまつ芸術劇場「うらら」が開館しました。私は現在、金沢学院大学の学長を務めており、空路、羽田・小松間を頻繁に往き来していますが、今も我が家のある小松で、友人たちと歌舞伎について語ることを楽しんでいます。

昨年、歌舞伎はユネスコの世界無形文化遺産に指定されました。今や世界の芸術となった歌舞伎がますます発展するには、頂点に立つ大芝居が、さらに多くの方から御支援頂くことが肝要ですが、同時に、大芝居、小芝居、地芝居がそれぞれの特色を発揮しつつ協力し、裾野を拡げることも欠かせません。このような状況において、小芝居がしっかり復興し、地芝居とともに期待される役割を果たすことは極めて重要で、そのために微力を尽くしたいと思います。竹柴源一専務理事、理事、ボランティア、事務局の方々と力を合わせて努力いたしますので、どうかよろしくお願い申し上げます。